本日、数ヶ月 ぶりに髪を切ってきた私は大変に気分良く、晴れ晴れとしております。髪を切ってさっぱりした事以外に、私の行き付けの美容院「リッチーブラックモア」のオーナー店長であらせられる「
I氏」の「店の名前出してもいいよん」の一言をいただいたからであります。
それでは、私が愛してやまない、この美容院のお話を、、、
その1:(イントロ)
今から10年ほど前の話ですが、私はかつて新婚当時、千葉県 市川市に住んで居ました。
全国的にはマイナーな街ですが、私的には、それなりに思い入れがあって、この 「千葉県人にとっては 文化都市 と思われている」 市川に新居を構えようと思った訳です。
私は千葉県 船橋に生まれ育ったのですが、ここははっきり言ってヒドイっす。
文化のカケラもない、ガサツで殺風景な、サラリーマンが寝に帰るだけの街、という感じです。駅前の猥雑な雰囲気は最悪!高度経済成長のもたらした人心の歪みはここにある、と言っても過言ではないようなこの街から少しでも遠くに住みたい、と思ったのです。
市川市は東京から至近であるにもかかわらず、緑豊かな学園都市、多くの文化人(古くは、永井荷風、近くは東山魁夷画伯、井上ひさし氏、さだ まさし氏
や漫画家の本宮ひろし氏も住んでいたらしい)が居を構える歴史ある街、そして我が母校、千葉県立国府台高校のある街でもあります。(関係ないが、なんと、あのドリカムのベースの中村氏は私の二級後輩、しかも同じフォークソング同好会に所属し、入部の時に当時、会長だった私と挨拶を交わしたらしい。じぇんじぇん覚えとらんが、、。もっと仲良くしとけば良かったな。でも、当時の下級生の印象は、先輩達が、プロになったりして濃い人が多いのに比べ、なんか軟弱だな〜という感じでしたので、、、)
で、実際住んでみてわかったのですが、市川は「文化都市」と言うより「老人都市」と言う感じ。
なにしろ病院と薬屋が多い。JAZZ喫茶とかは多いけど、ROCK度は0に近い。なにしろ街に生気が無い!駅前の某有名スーパーの一階生鮮食品フロアーでは、野菜の鮮度も悪く、店内に入ると全体に酸えた臭いがする。(こんな店は初めてじゃ〜!)
消費生活が活発でない、という感じが街全体から漂って来ます。(最近は改善されたようですが)
国道14号線沿いの某有名デパートMも私達が越してから程なく撤退しました。
そんな街の中で唯一異彩を放つ看板が「美容室Ritchie Blackmore」(!)だったのです。
(つづく)
その2:(出会い編)
市川に住んで数年、長男、長女も誕生し、気ままな新婚時代は終わりを告げつつありました。
幼い子供の居る生活は何かと実家を頼りにしがちです。また、妻は船橋在住の義父の仕事を継ぐ予定でしたし、私も弟子が出来て仕事も忙しくなり、船橋に帰ろうとしていた頃の事です。
思い切って謎の美容室「R」に行ってみよう、と思ったのでした。ここを確かめずに市川を去るのは、なんとなく口惜しいような気がしたのです。
ただでさえDEEPな市川に住んで、何も人に自慢できる経験がないのもつまらないと思ったし、ちょうど髪も伸びてきたので、、、。
それまでは、わざわざ東京の神楽坂の美容院に行っていたのですが、気に入っているとは言え、遠くに行くのはいい加減疲れていました。
そこで、休日の或る日、恐る恐る「R」の階段(2階なので)を昇ったのでした。
直前まで、「もしかしたら自分の思い過ごしで、リッチーブラックモアとはDEEP PURPLEのギタリストのRitchie Blackmoreさんの事ではなく、リッチ(お金持ちね)&ブラック(黒髪)がMORE(増えるの)よ、と言う意味かも」、と思っていました。美容院としては、決して有り得ないとは言い切れない名前ですし、主婦層には意外に受けそうな感じもします(ほんとかよ)
しかし、狭い階段を昇った瞬間に私は自分がルビコン川を渡った事を確信しました。
何故なら、階段の正面の壁には、「ナポレオンが馬に乗って胸を張るポスター」が誇らしげに貼ってあったからですぅ!
「ああっ!来てしまった!こ、こいつはホンマモンのリッチーフリークや〜!普通の美容院にこんなポスター貼ってあるわけないっ!うわわ、どうしよう。ここまで濃い人と俺はまともに渡り合えるのかーっ!しかし、階段のきしみ音が大きすぎて今更帰れないぞー!!!」、、、、
次回に続く
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